作業療法士が楽しくない…毎日つまらない…やめたほうがいいのかな?
前はよかったのに、今は作業療法士が楽しくない…どうすればいいんだろう…
このような悩みを解決します。
せっかく作業療法士になれたのに、思っているような働き方ができなくて「楽しくない」と思う方は多いです。
「仕事なのでつまらなくて当たり前」という意見はごもっともですが、それでも辛いものは辛いですよね。
僕も楽しくない仕事を続けるだけの毎日が地獄すぎて、ストレスが溜まりまくっていました
このまま作業療法士を続けてもいいのかな?やめたほうがいいのかな?と悩むのも無理ありません。
本記事では、作業療法士が仕事を楽しくないと感じる理由や対処法、作業療法士をやめるべきなのかどうかを解説します。
楽しくないと感じる毎日から脱却できる方法がわかるので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
もくじ
作業療法士が楽しくないけど続けるべき?やめたほうがいい?
作業療法士が楽しくないなんて理由でやめてもいいの?と、悩んでいる方も少なくないはずです。
結論、人事として人を見てきた経験からいわせてもらうと、やめたほうがいい場合と、続けたほうがいい場合に分けられます。
当たり前の結論かもしれませんが、結局は人によるためですね。
一概には、楽しくないという理由で作業療法士をやめたほうがいいとも、やめないほうがいいともいえないのです。
やめないほうがいい人は、下記4つの対処法を「自分で」試して、改善できる人ですね
- 対処法①:目標を立てる
- 対処法②:小さな刺激を作る
- 対処法③:初心に戻る
- 対処法④:上司に相談する
①~④は、すべて自分の行動・努力でどうにかできる対処法です。
詳細は、本記事で後ほど解説しているので、参考にしてください。
ただ、①~④を実践できない場合や、実践することすら困難な場合は、作業療法士をやめたほうがよいです。
なぜなら、あなた自身の努力で解決できる問題ではない可能性が高いから。
職場という環境のせいで楽しくないと思っている場合が多いので、自力でどうにかできるレベルではないんですよね。
そのため、職場環境のせいで「作業療法士が楽しくない・辛い」と思っているなら、転職することでしか解決できません。
「楽しくない→辛い」になる前に対処することをおすすめします
「辛い」に変わる人もいれば変わらない人もいますが、辛いと思ってしまうと、最悪の場合、うつ病や適応障害になるためです。
そうなると社会復帰が困難になるので、早い段階で対処する必要があります。
というわけで、作業療法士が楽しくないから辞めるのはアリですが、やめないほうがよい人もいます。
ちなみに、疲れを自覚するようになったときも要注意です
これまでは普通に働けていたのに、最近は変だな…なんて言う場合ですね。
これは、無自覚のうちに精神的なストレスが溜まっている証拠です。
対処しないとヤバいので、作業療法士に疲れた…辛いときの対処法を現役OTに聞いたを参考にしてください。
ストレスは本当に舐めてはいけません。
退職も真剣に検討すべきレベルかもしれません。
作業療法士なら、1年目であっても転職できるので、ご安心ください
理由は、作業療法士を1年目で辞めたい…やめたほうがいい理由を人事が解説で解説していますが、1年目だからこそ需要があります。
作業療法士が楽しいと感じる人、楽しくないと感じる人、それぞれの違いは?
作業療法士が楽しいと感じる人と、楽しくないと感じる人、僕が人事として見てきた限りではどちらもいます。
彼らの違いは何でしょうか?
主観でまとめたので参考にどうぞ。
作業療法士が楽しいと感じる人の特徴
作業療法士が楽しいと感じる人の特徴は下記の通りです。
- やりたいことができている
- 裁量権をもって働けている
- 給料はそこそこでもやりがいを実感している
- 人間関係が良い
一言でいえば、充実している人は楽しいと感じているようです
作業療法士が楽しくないと感じる人の特徴
作業療法士が楽しくないと感じる人の特徴は下記の通りです。
- やりたいことができていない
- 仕事を押し付けられると感じている
- 人間関係が悪い
- 待遇が悪い
基本的には楽しと感じる人の真逆ですね。
作業療法士が楽しくないと感じる6つの理由
作業療法士の仕事が楽しくないと思う理由で多いのは下記の6つです。
- 理由①:理想の働き方ができていないから
- 理由②:やりがいを感じないから
- 理由③:やりたいことができないから
- 理由④:業務量が多すぎるから
- 理由⑤:給料が安いから
- 理由⑥:作業療法士が向いていないから
楽しくないと感じる理由を知ることで対処できるので、ご自分の状況を把握してみてください。
1つずつ解説しますね。
理由①:理想の働き方ができていないから
1つ目の理由が、理想の働き方ができていないためです。
いわゆる、入社前後のギャップというやつですね。
- 自分の思ったように働けない
- いちいち許可を取らなければいけない
- 雑務が多すぎる
などなど、作業療法士が抱える悩みは複雑で多いです。
そのため、理想の働き方とギャップが大きくなり、楽しくないと思うのです。
理由②:やりがいを感じないから
2つ目の理由が、やりがいを感じないからです。
- 成長を実感できない
- 上司の姿を見て尊敬できない
- 感情が動かない
- やる気が出ない
上記に当てはまると、やりがいを感じていない事が多いです。
今の業務をこなして何も感じていないなら、やりがいを感じていないといえます。
理由③:やりたいことができないから
3つ目の理由が、やりたいことができないからです。
目的があって作業療法士になり、今の職場に入社したのに、させてもらえないパターンですね。
やりたいこととは違う業務に取り組むわけですので、楽しくないと思っても無理ありません。
モチベーションの低下にもつながるので、好ましくない状況です。
ストレスも溜まりやすいので注意してください。
理由④:業務量が多すぎるから
4つ目の理由が、業務量が多すぎるためです。
作業療法士は、経験年数が増えるにつれて業務量が増えていきます。
リハビリの単位数が増えるのはもちろん、リハビリ以外の業務が増えていくんですよね。
業務量ばかり増えて給料が変わらないこともあり、作業療法士が楽しくない…と思う人も少なくありません。
もし、給与に不満があるなら、対処法があります
年収500万円くらいまでなら難しくないです。
詳細は、作業療法士で年収500万~600万円は簡単?OTが効率的に収入アップする方法でまとめているので、参考にしてください。
理由⑤:給料が安いから
5つ目の理由が、給料が安いためです。
求人サイト大手の求人ボックス(OT平均年収)によると、作業療法士の平均年収は354万円となっています。
2021年9月に国税庁が発表した「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、現在の日本人の平均年収は約430万円なので、作業療法士の給料は安いといえますね。
しかも、昇給はほとんどありません。
給料が増えない理由や対処法は、理学療法士と作業療法士の給料が安い5つの理由【給料を上げる方法は?】でまとめていますが、リハビリ職の給料は今後も増えないと思われます。
給料は増えないのに、業務量ばかり増えるので、作業療法士の仕事が楽しくないと感じるのです。
理由⑥:作業療法士に向いていないから
理由の6つ目が、作業療法士そのものに向いていないためです。
向いていない仕事をしていたら、つまらないと感じるのは当たり前ですよね。
ただ、こればっかりは適正の問題なので、仕方ありません。
作業療法士の適性については、次章で詳しく解説します。
作業療法士が楽しい?楽しくないなら向いていないのかも
作業療法士が楽しくないと感じるのは、向いていないせいかもしれません。
適性として作業療法士に向いていないということです。
これまでも、なんとなく「これじゃない…」と思った経験はありませんでしたか?
例えば、体育の授業です。
マラソンやバドミントン、水泳などたくさんの競技をしたと思いますが、自分に向いていないと思ったものがありましたよね。
これと同じ感覚です。
そもそも、向いていないことをやっても、楽しいわけがないんです。
向いていないというのは性格や適性の問題ですので、あなたに非は全くありません
ただ、自分が努力してどうにかできる話ではないので、転職が選択肢に入ります。
向いていない仕事をしても、成果は上げられません。
何より、無意識でストレスが溜まります。
ストレスは万病のものであり、うつ病などの精神疾患の原因でもあります。
つまり、向いていない仕事をするのは、避けるべきなんですよね。
とはいっても、作業療法士そのものを辞める必要はないですよ
作業療法士として、職場を変えるだけで改善されるケースもあるためです。
作業療法士が活躍している職場は、作業療法士の資格を活かせる仕事一覧【病院以外の就職先ランキング】でまとめているので、この機会にチェックしてみてください。
病院以外でも働く場所はたくさんあります。
作業療法士が楽しくないときの対処法5選
作業療法士が楽しくないときの対処法は下記の5つです。
- 対処法①:目標を立てる
- 対処法②:小さな刺激を作る
- 対処法③:初心に戻る
- 対処法④:上司に相談する
- 対処法⑤:転職する
つまらない毎日は、行動で変えられます。
1つずつ解説しますね。
対処法①:目標を立てる
1つ目の方法は、目標を立てることです。
自分で目標を立てて、毎日業務に励みましょう。
人間は、目標ができるとモチベーションがアップする生き物だからですね。
これだけでも、仕事に対する充実度や向き合い方が大きく変わります。
作業療法士の国家試験の方がわかりやすい例ですね
合格という目標のために、必死になれましたよね。
大変だったかもしれませんが、退屈ではなかったはずです。
- 患者さんに笑顔で接する
- いつもより10分早く出社する
- 定時で上がってご褒美のアイスを食べる
上記のように、できることから取り組みましょう。
自分で目標を立てて働くだけで、楽しくない毎日から脱出できますよ。
対処法②:小さな刺激を作る
2つ目の方法が、刺激を作ることです。
なぜなら、退屈の原因は刺激のなさにあるから。
変化がないから刺激がなく、つまらない毎日になるんです。
それなら、自分で刺激を作れば解決ですね。
- 通勤を車から電車にする
- 自転車で通勤してみる
- いつもと違うルートで通勤する
- 普段話さない人に話しかける
- 早起きしてお弁当を持参してみる
- ランチの場所を変える
上記のように、ちょっとした刺激を自分に与えましょう。
小さな刺激が大きな発見になります。
対処法③:初心に戻る
3つ目の方法が、初心に戻ることです。
原点回帰することで、心機一転できるからですね。
自分が作業療法士になってしたかったことを思い出してみてください。
こういう風に働きたい!という思いでもOKです。
理想を思い出すことで、少しでもワクワクしませんか?
ダメな作業療法士にならないためにも、原点回帰は大事ですよ
参考:ダメダメなゴミ作業療法士(OT)の特徴は?対処法とクズにならない方法
対処法④:上司に相談する
4つ目の方法が、上司に相談することです。
正直に、今の仕事がつまらないという相談をしてみてください。
円滑に業務ができるようにすることが上司の仕事なので、ちゃんと話をきいてくれるはずです。
今の業務内容が向いていないだけかもしれませんので、上司に相談するのは有効な方法になります。
もし、話を聞いてくれない上司なら、直接人事に相談してください。
退職はされたくないので、配置転換してくれる可能性があります。
対処法⑤:転職する
5つ目の方法が、転職することです。
作業療法士が楽しくないと感じる理由が「職場や人間関係にある」場合、転職という方法を検討すべきですね。
なぜなら、自覚がないだけで大きなストレスを受けているから。
ストレスは無意識に蓄積され、徐々に心身の健康を奪います。
だからこそ、早い段階で対処しなければならないのです。
- 上司とあわない
- 患者さんが無理
- 同僚にいじめられている
- パワハラ・モラハラ
- サービス残業で精神的に追い詰められている
理由はいくつかあると思いますが、職場そのものがダメなら、転職すれば解決します。
人間関係をスパッとリセットできるので、転職も視野に入れましょう。
作業療法士が「楽しくない」→「辛い」になる前に対処しよう
繰り返しになりますが、作業療法士が「楽しくない」から「辛い」に変化する前に対処しましょう。
なぜなら、辛さを自覚してからでは遅いから。
辛い気持ちを抱えたまま仕事をしても、ストレスが溜まるだけです。
その結果どうなるのかというと、うつ病や適応障害といった、精神疾患などになります。
そうなっては、社会復帰も困難になりますし、せっかく取得した作業療法士の免許も無駄になりますよね。
- 「少しくらい平気」
- 「まだ大丈夫」
- 「みんなも大変なはず」
このように言っていた人が、ある日突然出社できなくなった事例を何度も見てきました
本当に、限界は突然やってきます。
いずれ、仕事が拷問と変わらなくなりますし、やめることになるから。
甘えてるんじゃ…なんて悩まず、自分の心と向き合ってください。
自分をいたわるのも、仕事のうちですので、早めに行動して対処しましょう。
作業療法士になったことを後悔する前に…
参考:作業療法士に後悔する理由と対処法【4年目OTに聞いた】
まとめ:作業療法士が楽しい!楽しくないならできることから始めよう
作業療法士が楽しくないと感じる理由や対処法をご紹介しました。
仕事なので楽しくないのは当たり前と思う人もいるでしょう。
しかし、1日の3分の1以上を使う仕事が楽しくないことで受ける「ストレス」は、本当に馬鹿にできません。
仕事が「楽しくない」から、「辛い」に変わったらヤバいので、そうなる前に対処したいですね
自分ができることからはじめて、辛い毎日から脱出しましょう。
対処法は下記の5つでした。
- 対処法①:目標を立てる
- 対処法②:小さな刺激を作る
- 対処法③:初心に戻る
- 対処法④:上司に相談する
- 対処法⑤:転職する
上から順に試すことをおすすめします。
自分の考え方を変えればできることですからね。
もし、4番目までを試してもダメなら、環境そのものを変えたほうがいいです
なぜなら、あなた自身の努力でどうにかできるレベルではないから。
環境に問題がある可能性が高いので、職場を変えることをおすすめします。
無理して楽しくない環境で働いても、プラスになることはありません。
人生100年時代。
自分にあった職場で働くほうが合理的でしょう。
他の職場でも働ける!という事実があるだけで安心するので、転職する気がなくても情報収集だけしておくとよいですよ
備えあれば憂いなし。
いざというときに、すぐ動けますからね。
今回は以上です。