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作業療法士(OT)の辛い実習を乗り切るための秘策3選

作業療法士の実習が辛い・・・乗り切るためのアドバイスがほしい
作業療法士の実習はこれからなんだけど、本当に辛いの?

このような悩みを解決します。

実習はすべての作業療法士が通らなければならない道です。

本記事を読んでいる人は、現在実習中で辛い目にあっている学生さんか、これから実習が始まる学生さんでしょう。

私は人事なので直接実習に関わることはありませんが、学生とバイザーのやり取りはすべて書類チェックしています。

うまくいった学生さんの反省文や、バイザーからのアドバイスを何度も何度も読んできました。

今回の内容は、学生さんが書いた報告書の実習を乗り切るためのコツと、バイザーのアドバイスを一部改変したものになります。

最後まで読めば、実際に辛い研修を乗り切った人の方法と、バイザー視点からのアドバイスがわかるでしょう。

【実態】作業療法士(OT)の実習は本当に辛いの?

作業療法士(OT)の実習は辛いのか、という疑問は、実習が始まる前に誰もが考えることでしょう。

「作業療法士の実習は、辛いと感じる人が8割ほど」というものが客観的な事実です。

学生さんが提出する報告書を読んでも、「辛かった・大変だった・泣きそうになった」という文言が目立ちます。

そんなに辛いのか・・・

ある日から学生がこなくなり、大学(専門学校)に電話で問い合わせることなんてよくあることです。

実習が辛すぎて、作業療法士になるという道をあきらめる人は、毎年数人います。

しかし、「作業療法士の実習は辛いと聞いていたけど、バイザーが優しく教えてくれたので、すごく勉強になった」という報告もあるのです。

実習は全員にとって辛いわけじゃないんだ!

実習にマイナスな評価をせず、楽しみながら期間を終えた学生さんがいます。

実習を終えた学生の評価をまとめると、

  • 作業療法士の実習が辛いと評価した学生→8割ほど
  • 作業療法士の実習は辛くなかったと評価した学生→2割ほど

という結果が、実際のデータであります。

次の章では、なぜ意見が割れるのかを考察しました。

作業療法士(OT)の実習はなぜ辛いのか

作業療法士の実習が辛いと感じる人、辛くないと感じる人の違いを調べていたところ、面白い事実に気付きました。

それは、「高評価をした学生の担当バイザーはすべて同じ人たち」だったということです。

つまり、作業療法士の実習は辛いと感じるか、辛くないと感じるかはバイザーによるといえるのではないでしょうか。

これって、運ゲーでは?

当院では学生の実習担当は、ほぼ同じ人たちが行っています。

過去数年にさかのぼってみても、学生が楽しく有意義な時間を過ごせたと回答していたのは、同じバイザーでした。

高評価を得るバイザーは指導力があり、社会未経験の学生にうまく合わせて実習経験を積ませることができるのです。

学生から低評価のバイザーはというと、自分の考えを押し付け、徹底的に否定する傾向がありました。

逆らえない学生相手に上から目線でいい気になっている、イきり野郎です。

学生のレベルに合った指導をしてくれるバイザーは評価が高く、学生相手にムキになっちゃうキッズバイザーは低評価という事実。

こればっかりは、学生さんの運によりますね・・・

作業療法士の(OT)の辛い実習を乗り切るための3つの方法

実際に、作業療法士の実習担当の方(高評価の人)に、どうすれば学生が辛い実習を乗り切れるの聞いてみました。

人ぞれぞれ状況が違うので、一概に解決策はこれだと決めることは難しいです。

そこで、いくつかパターンを想定して作業療法士の辛い実習を乗り切るための方法を3つ列挙しました。

まずはこの3つを試してみればいいんだね!

  1. バイザーに悩みを打ち明ける
  2. 実習生は「お客様」でもある
  3. 辛さは、実際の業務<実習

1.バイザーに悩みを打ち明ける

まず最初に意見としてでたのが、バイザーに直接悩みを打ち明けるというものでした。

それができたら苦労しないよ・・・と思った人も、めげずに読んでほしいです。

険悪だから相談しにくいのは痛いほどわかります(人事の私はなおさらね・・・)。

それでも、バイザー視点に立ってみると、何に悩んでいるのか正直に打ち明けてもらえた方が対応しやすいのです。

学生が何に悩み、何のせいで苦しんでいるのかわからない限り、バイザーはどうにもできません。

そもそも、悩んでいるという相談をされない限り、「悩んでいる」という状況にすら気づけないこともあるのです。

バイザーも人間。ベテランそうに見えても完璧じゃないからね。

バイザーと学生の関係が悪い場合は相談しにくいでしょうが、手紙やメール(チャット)を使って間接的にでもコミュニケーションをとる努力をしてみてください。

意外と悪い人ではないかもしれませんよ。

2.実習生は「お客様」でもある

作業療法士の実習生という立場は、ものすごく価値があるとということを理解しましょう。

どんな失敗をしても許されるし、どれだけ質問してもいいなんて社会に出たらほとんどありません。

1回で覚えられず、2回目・3回目と聞いてもいいのかな?と思う人もいるでしょうが、3回どころか100回でも聞いてOK ですよ。

なぜなら、バイザーは実習生に教えるという義務があるから。

バイザーは業務内容としての実習生担当なので、無下にしたら職務放棄と同じ。

実習生はある種「お客様」的な立場なので、存分にバイザーを利用しましょう。

その発想はなかった!

もし質問や相談を無下にされたら、学校の先生や実習先の人事部に電話でクレームいれてください。

かなり大人しくなるはずです。

ただし、バイザーは普段の業務に加えて、学生の面倒を見てくれているという事実は忘れないようにしてくださいね。

実習先から学校にクレームが入り、あなたのせいで次回からの受け入れを拒否されるかもしれません。

リスペクトは忘れずに、だね

3.辛さは、実際の業務<実習

バイザーによりますが、実習を意図的に厳しくして、実際の業務よりも大変にしている人がいます。

理由は、実習で厳しさを知っていれば、学生にとってプラスになると考えているからです。

そんなところまで考えてる人もいるんだ・・・余計なことを・・・

実習で辛さを知れば残りの時間を有意義に使うでしょうし、辞めるという選択肢もうまれます。

業務量は作業療法士として働いている方が断然多いですが、口うるさくダメ出しされて辛い思いをするのは実習時の方が圧倒的に多いです。

ダメだしされて辛い、辞めたいと思うのは当然。

おそらく、作業療法士として生きる人生で一番怒られ、きつい言葉で責められるのですから。

作業療法士の辛い実習を乗り越えられれば、作業療法士になるのは難しくないと思えてきませんか?

また、他の対策は作業療法士(OT)の実習はうつになるほどキツい?パワハラじゃないの?でもまとめているので参考にしてください。

作業療法士の実習が辛いのはみんな一緒

ここまで話してきた通り、作業療法士の実習は辛くて大変です。

心が折れそうになったときは、自分以外の実習生や先輩も同じように辛い体験をしているのだと思ってください。

辛いのはあなただけではありません。

辛すぎてそんなことを考えてる余裕なかったよ!

もっと気楽に実習やりたいよね

他の学生はもちろん、現在作業療法士として働いている人は全員が通ってきた道です。

あなたに辛い言葉を投げかけてくるバイザーも、同じように辛い体験を乗り越えてきた人。

他の人間にできて、あなたにできない理由はないでしょう。

もし、本当に辛くて何もできない時は、実習に行かなくていいです。

作業療法士には向いていないと、他の人よりも早い段階でわかってよかったと思いましょう。

国試受ける前でよかった、程度に思っていればいいんです。

ちなみに、「作業療法士はやめとけ」なんていわれている理由はご存知ですか?

  詳細は、【閲覧注意】理学療法士と作業療法士はやめとけと言われる理由|現役PT・OTの見解は?でまとめているので、辛い実習の先に何があるのかご確認ください。

まとめ:作業療法士の実習が辛いかどうかは、あなたの運にかかっている

最後になりますが、作業療法士の実習が辛い場合の乗り越え方は伝わったでしょうか。

なんとなくでもお役に立てれば幸いです。

作業療法士の実習が辛いかどうかは、バイザーによる部分が大きいので、あなたの運が頼みになるでしょう。

もし、優しくきちんと指導してくれる人がバイザーなら、存分に知識や技術を吸収させてもらいましょう。

そうでないならば、

  1. バイザーに悩みを打ち明ける
  2. 実習生は「お客様」でもある
  3. 辛さは、実際の業務<実習

という3つを思い出して対処を試みてください。

すべて運頼みにするのではなく、自分でやれることはやるべきです。

自分でやれることを探し、行動に移す。まさに社会勉強ではないでしょうか。

作業療法士の給料事情について知りたい人は、理学療法士と作業療法士の給料が安い5つの理由【給料を上げる方法は?】もご覧ください。

今回は、以上です。