アイデアの作り方が知りたい
「アイデアを考える」ってどういうこと?
この記事にたどり着いたあなたは、そんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
小学生の図工の時間や夏休みの宿題でも、「アイデアを自分で考えてつくりましょう」という課題が出たけど、
そういえば、そもそもアイデアの作り方は教えてもらったことがない!
という人が多いと思います。
そこで、「アイデアは浮かぶものなのか」という疑問から、図工や美術は得意じゃなかったという人もできる「アイデアの作り方や出し方」を紹介します。
ビジネスはもちろん、学校や地域のイベントなど日常生活でも使える「アイデアの作り方」を身につけて、アイデア出しに困らない自分になりましょう!
もくじ
1. アイデアが浮かばないのはクリエイティブじゃないから?
誰かと一緒にアイデアを考えるときに、
「アイデアがたくさん出せる人は、センスがある自分とはちがう」
と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
その人はそのアイデアに関連する話題に詳しかったり、今までも考えたことがあったのかもしれません、
もちろんその日は偶然頭がさえて、いいアイデアがたくさん浮かんだという可能性もあるでしょう。
しかし、それでは別の目的でアイデアを出す必要があるときに、再現性がありません。
「アイデアは何もしなくても浮かぶもの」ではないということを最初に知ってほしいです。
アイデアの作り方には、誰もがかんたんにできる再現性のある方法があるのです。
アイデアが浮かばない・でないと悩んだら、自分に創造性がないと思うのではなく、「アイデアの作り方」を学びましょう。
2. アイデアの作り方にはちゃんと体系がある
アイデアの作り方なんて、教えてもらってない
そもそも、学べるものなの?
と感じる人が多いと思います。
アイデアの作り方や出し方は、義務教育では教えてもらえませんし、大学でも美術系や一部の商学系の学部で関連する授業がある可能性がある程度です。
ただし、数年前からビジネスで知られるようになった手法として「デザイン思考」というものがあり、アイデアの作り方と関係があります。
2-1. デザイン思考とは
アイデアの作り方や出し方に関係する、誰でも実践可能な方法として「デザイン思考(デザインシンキング)」があります。
デザイン思考とは、デザイナーがデザイン業務で使う思考のプロセスを活用して、ビジネスで前例のない問題や未知の課題に対し、最も相応しい解決を図るための思考法です。
(出典:BizHint(ビズヒント)デザイン思考)
そもそも、「問題を解決したい」「今より楽しい・面白い・良い状態にしたい」という思いを実現するために、アイデアを出すのです。
デザイン思考は、「デザイナーが顧客の要望を聞いて、それに対する最も良い案を見つけるための方法」から、わたしたちもアイデアの作り方・出し方を学ぼうというアプローチです。
デザイン思考のプロセスは色んなフレームワークがあるので、気になる人は調べてみるといいと思いますが、
ここで大切なのは「アイデアには出し方があって、クリエイティブな仕事をしている人の思考をマネすれば、自分もアイデアを出しやすくなる」ということです。
2-2. アイデアの作り方や出し方を学べる大学院
しかし、近年では「ビジネススクール」ではなく、デザイン思考を中心に学ぶ「デザインスクール」に注目が集まっていて、専門の大学院はあります。
- イリノイ工科大学インスティテュートオブデザイン
- スタンフォード大学デザインスクール
- ハーバード大学 Master of Science / MBA
デザイン思考についての教育はアメリカが最も有名で、名門大学でも次々に学位が新しく作られています。
それぞれの大学によって、ビジネスや経営に特化していたり、理工学分野との融合を強みにしているなど、デザイン思考の手法とそれを使ったイノベーションの創造を学べるカリキュラムになっています。
日本の教育機関では、
- 東京大学イノベーションスクール
- 京都大学デザインスクール
- 慶應大学大学院メディアデザイン研究科
などで、アイデアの作り方や出し方を学ぶことが可能です。
3. アイデアの出し方を自分で学べるおすすめの本5冊
アイデアの出し方を学ぶためだけに
大学に学びに行くのはむずかしい
ということで、アイデアの作り方・出し方を学ぶときにおすすめの本を5冊紹介します。
だれも教えてくれないからこそ自分で学んで、仕事や学校はもちろん、生活の中でもアイデアを出すスキルを身につけましょう!
【一般向け】アイデアの出し方
ビジネスやエンジニアリングなど、専門分野を問わず、日常生活から使えるアイデアの出し方を学べる本はこの2冊!
本のタイトル通り、「アイデアのつくり方」の入門書では、バイブル的な1冊です。
実は、かなり厚みがなく薄っぺらくてかんたんな文章で書かれた本なのですが、1988年に初版が発売されて長年世界で読まれ続けているので、1度は読んでおいて損はないでしょう。
アイデアの出し方に関連する「KJ法」という方法があり、これは日本の文化人類学者の川喜田二郎(かわきたじろう)氏が考えたものです。
1967年に発表された方法で「KJ」は、名前の頭文字から命名されています。
日本人にも馴染みやすいアイデアの出し方・作り方を、マンガでかんたんに学ぶのにおすすめです。
満足できるアイデアがでない人におすすめ
アイデアはとりあえず出せるけどいまいち満足できない人は、デザイナーの思考を知ると役に立つでしょう。
「クリエイティブな人がどんなことを考えてアイデアを形にしているのか」
それを体感できる1冊です。
デザイン関連の本ではめずらしく一般向けに書かれた本で、ベストセラーとして評判が高いです。
ビジネスで役立つアイデアの出し方
ビジネスの課題を解決するためのアイデアを出したい人は、ビジネスに特化した方法を学ぶことをおすすめします。
アイデアを考えるオフィスや場所の環境づくりから、埋めていけばアイデアがまとまるフレームワークまで、デジタル化時代にアイデアを考えるノウハウがわかりやすいイラストと共にまとめられた1冊です。
ユーザや顧客の体験を考えるアイデアの出し方
アプリ開発やイベントなど、「ユーザの体験」に関連するアイデアを考えるときには、アイデア自体も長くなります。
そのため、アイデアを出して最終的に1つの「ストーリー」として作ることになるでしょう。
オライリーというプログラミングの本で有名な出版社から出ている、アメリカの本格的な「アイデアの作り方」の手法がまとめられています。
「4. アイデアの作り方を身につける1番の近道はアイデアを形にすること
本を読んでも読んだだけで終わってしまう
アイデアが結局でない…
受け身でただ方法を学ぶだけでは、アイデアのつくり方を身につけることはできません。
そこでおすすめなのが、オンラインでデザイン思考を学ぶことです。
オンライン学習プラットフォームのUdemy(ユーデミー)では、アイデアの出し方・作り方をデザイン思考の方法を用いて学べる、評価の高い2つの講座があります。
おすすめ講座1
1000人以上が受講した
【超実践】すぐに使えるデザイン思考!〜基本をおさえ、日常にイノベーションを起こす38個の習慣〜
というレクチャーです。
サイボウズ株式会社のシステム企画で働いている方が、講師としてわかりやすく解説してくれます。
(出典:http://notakutics.com/design-thinking-introduction)
コンテンツ時間はなんと5時間で、デザイン思考の入門から実践までワークショップも含めて手を動かして学べる講座です。
本1冊よりも安い値段で繰り返し見ることができるので、評判も良いのでおすすめの講座です。
おすすめ講座2
Web開発やアプリ開発など、ものづくりのためのアイデアの出し方や、アイデアを形にする方法を学びたい場合は、
手を動かして学ぶプロダクトデザイン入門!デザイン思考・プロトタイピング・アジャイルの考え方と実践
という講座がおすすめです。
アイデアの作り方から、Adobe XDやアジャイル手法といった実践までみっちり学べる講座です。
アジャイルもアイデアを形にするときに役立つ方法なので、知らない人は学んでおいて損はないでしょう。
5. アイデアを作るのに特別な才能は要らない | 必要なのは再現性のあるノウハウ
ここまで読めば、アイデアを作るために必要な考え方(デザイン思考)には、芸術やデザインの「センス」は必要ないということがわかっていただけたと思います。
今までは
自分はセンスがないからアイデアがでない
と思っていた人も、この記事で紹介した「デザイン思考」や「発想法」といった、誰もが実践できるアイデアの作り方を使えば、再現性のある方法でアイデアを考えることができます。
何のアイデアを考えたいのか、目的に応じた本やレクチャーで学び、自分で手と頭を動かしてアイデアを作ってみれば、これからの人生で絶対に無駄にならない「アイデアのつくり方」を身につけられるでしょう!
柔軟な発想をするには、好奇心を忘れないことも大切。
大人になっても会社と家の往復だけ、知っている人とだけ付き合うのではなく、自分の世界を広げることで、今まで出せなかったアイデアも生み出せる可能性があるでしょう。