海外の大学院に興味がある
大学院で留学したい
最近では、留学も珍しくなくなり、海外では大学院卒の方が就職に有利な国も増えています。
あなたも、大学院留学に興味を持ってこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
留学自体はずいぶん普及しましたが、大学院留学の情報はまだ限られていますよね。
そこで、この記事では大学院留学とその準備をするときに知っておきたいおすすめの本を紹介します。
文系・理系はもちろん、学生・社会人を問わず海外の大学院を目指す人は読んでおいて損はないでしょう!
もくじ
1. 海外の大学院に日本人はどれくらい進学してるのか
(出典:一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査2019)
2019年の日本人留学数調査によると、母数が約7.8万人の内、大学院留学の人数は約500人となっています。
日本国内の大学院生数は、2017年調査によると博士課程なども合わせて約25万人だったので、海外の大学院に進学するという選択肢はまだまだ限られていることがわかります。(出典:文部科学省 大学院の現状を示す 基本的なデータ)
ただし、コースによっては給料も出やすい海外大学院は、学部での留学よりも魅力的で、将来のキャリアに直結します。
また、イギリスの大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ社が発表するQSMasters Rankingでも、例えばマーケティングなら
- HEC Paris School of Management
- Imperial College Business School
- Columbia Business School
と学部とはちがう大学のビジネススクールがランキング上位にきており、専門性の高さと学習環境が整っていることが魅力です。
2. 海外の大学院で必要な出願準備やアカデミックスキルは大学では教えてくれない
日本では、大学受験のために高校や塾、予備校が対策の仕方をしっかり教えてくれますが、大学院留学については日本の大学はもちろん、予備校などもほとんどありません。
TOEFL(トーフル)やIELTS(アイエルツ)などの英語試験対策の塾はたくさんありますが、大学院の出願は基本的に自分でやることをおすすめします。
留学エージェントなどのサポートサービスもありますが、高額な費用がかかる上、大学院レベルで自分で出願準備ができないと、現地での学業やインターンシップ、卒業後の就職などでも苦労することになります。
エージェントなどは使わず、ネットや本を使って必要な情報を集めましょう。
また、アカデミックスキルとは、一般的に海外の大学や大学院の授業についていくために必要なスキルのことを指します。
主なアカデミックスキル
- ディベート
- プレゼンテーション
- 大量の参考文献を短時間で読むリーディング
- アカデミックライティング
これらを海外の大学院に進学する前にできるだけ学んでおくと、現地の授業で負担が軽くなります。
日本語が英語になるだけでなく、英語ならではの作法もあるので、特に大学で語学留学以外の「長期留学」を経験していない人は準備をしておいて損はないでしょう。
3. 大学院留学の準備で読んでおきたいおすすめの本3冊
留学ジャーナル別冊は必要ない
https://www.path-to-success.net/preparation-for-gradschool-application
- 海外大学院で必要なエッセーと推薦状対策
- 海外大学院でも高いGPAを保つためのアカデミックスキル
- 国際学会に論文を通して海外留学でも成果を残す
3-1. 海外大学院入試で必要なエッセーと推薦状対策
大学院留学では、専攻は決まっている人が大半ですので、専攻ごとに対策本を紹介します。
海外の大学院では、テスト1発勝負の入試ではなく、規定の英語力に加えてGPAやエッセー、推薦状をオンラインで提出して書類選考があり、必要に応じて面接が行われます。
ビジネススクール・ロースクール向け
大学院留学のためのエッセーと推薦状新装版 MBA &ロースクール出願対策完全ガイド (留学応援シリーズ) [ カーティス・S.チン ]
旧版は1992年に出版された歴史の長い対策本で、「ビジネススクール・ロースクール留学の指南書の決定版」として評判が高いです。
111件のエッセーと推薦状のサンプルも収録されていて、社費留学や社会人で海外大学院に進学することを考えている人も忙しい仕事をこなしながら大学院留学の準備を進める時にも、時間を節約できる1冊なのでおすすめ◎
文系向け
「留学入試」とありますが、大学院留学で出願の時に提出するエッセー(志望理由書やお題が与えられる場合など)の対策本です。
エッセーの構成法から、合格入試エッセー実例集まで1冊で、自分のエッセー作成までたどり着けるように構成されています。
理系向け
同じシリーズの理系編です。
大学院留学ではエッセイを書いたら専門家に添削してもらって、合格の確率を1%でも上げるのがおすすめ。
アイビーリーグや名門大学・MBAの合格者にも評判がいい、スピーディーで格安な添削サービス・TOP Admitなら、出願に特化したプロの翻訳家と編集者の2段階で48時間以内に添削してくれます。
3-2. 海外大学院でも高いGPAを保つためのアカデミックスキル
大学院で受ける授業がレクチャー形式の場合、大学留学と同じアカデミックスキルを身につければ十分です。
この本は、海外の大学・大学院でどのように授業が展開されるのか、授業中にどんなタイミングで質問したら失礼にならないのかなど、自分のためにも・周りのためにもなる「アカデミックスキル」についてしっかり書かれている良書です。
しかし、海外大学院に理系で留学する場合、授業を受けるだけでなく研究なども生活に含まれるので、以下の本も読んでおくことをおすすめします。
アメリカ以外のヨーロッパ・アジア・オセアニアの大学院についても体験談などが書かれているので、アメリカの大学院との比較にもなるでしょう。
3-3. 国際学会に論文を通して海外留学でも成果を残す
世界中で使われている「ノンネイティブのための論文の書き方バイブル」とも呼ばれる“Adrian Wallwork: English for Writing Research Papers”の日本語訳版です。
日本語訳も不自然なところはなく、日本国内のAmazonの売上ランキングでも上位で、日本の大学院の生協にも置かれている1冊です。
【理工】『ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術』講談社
英文ライティングのスキルアップや、論文の各セクションの書き方、やってはいけない典型的な誤りなどついて書かれたノンネイティブのための英語論文作成のバイブル。具体的なアドバイスが多く非常に役立ちます。 pic.twitter.com/3QDauBYpeD— 理科大生協書籍部@神楽 (@kagubook2F) December 20, 2019
4. 大学院留学は就職や博士課程につながるようにしっかり準備して成功させよう
国際化が進み、日本の大学院の研究費削減も話題になる中で大学院留学は選択肢の一つとして、今後ますます注目されるでしょう。
海外の大学院では、試験がなく推薦状やエッセーで合否が決まるなど、出願時に日本とシステムが異なるので、早めに準備を始めておくと安心です。
今回紹介した参考書も活用し、日本でできることをしっかりやって、海外の大学院でも力を発揮し、より良いキャリアをひらきましょう!