もくじ
1. 簿記とは「会社の活動を仕分けしてメモする手順」
簿記とは主に商業簿記のことを指し、商品の仕入れや販売、従業員への給料など、会社の活動でやりとりされたお金を目的別に分けてメモする手順です。
扱う内容は大きく分けて2つ
- 1ヶ月ごとに行われる仕訳(しわけ)
- 1年ごとに行われる損益計算書と貸借対照表の作成
会社の取引を整理して、最終的な利益や支払う税金を明らかにするために、この2つを行う一連の手順を学ぶのが「簿記」です。
2. 簿記検定の日程や申し込み方法
簿記に関する知識があることを証明する資格として有名なものに、日本商工会議所が主催する「日商簿記検定」があります。
1級から3級まであり、年間50万人近くが受ける有名な資格試験です。
簿記に関する資格は他にも、商業高校の生徒を対象とした全商簿記検定や、経理の専門学生を対象とした全経簿記検定などもありますが、この記事では1番有名で就職や転職にも役立つ日商簿記検定を「簿記・簿記検定」として説明していきます。
2-1. 簿記検定の日程
簿記2級と3級の試験は、毎年3回(2月・6月・11月)実施されています。
1級のみ年2回(6月・11月)となっています。
2019年度の簿記検定の今後の開催は、2019年11月17日(日)と2020年2月23日(日)です。
簿記3級から挑戦する人の日程は、2020年の2月試験になるかと思います。
2020年度以降の簿記の日程は、日本商工会議所の公式ページで更新されます。
2-2. 簿記検定の申し込み方
初めて簿記に挑戦する人が戸惑うのが、簿記検定の申し込み方です。
簿記3級から、申し込みは簿記の主催団体である日本商工会議所ではなく、受験希望地の商工会議所を通して行います。
試験日の約2か月前に日本商工会議所の検索から調べて
受験地近くの商工会議所のページから申し込みます。
例えば、東京商工会議所の場合はこのような公式ページからWeb申し込みをすることになります。
申し込み時に確認しておきたいこととして、簿記では欠かせない「電卓」があります。
試験持ち込みが許可されていて、さらに自分が使い慣れている電卓が必要になります。
既に持っているという人以外は、勉強を始める前に早めに用意しておきましょう。
この電卓は、1,000円以下で買えて簿記はもちろん、ファイナンシャルプランナー資格など他の資格試験にも持ち込みが許可されています。
シンプルなので色んな場面で使えて、おすすめです。
3. 簿記3級の勉強時間と独学方法
簿記三級の合格率は、主催団体の商工会議所のデータによると2、3年の傾向で40%〜50%となっています。
2018年は簿記3級の受験者数が年間約30万人で、とても有名な資格試験であることから、わかりやすい教材がたくさんあるので、独学で合格することは十分可能です。
たくさんあるからこそ
効率良い勉強方法と参考書を知りたい!
そんな思いにお応えして、独学の勉強時間とおすすめのテキストを紹介します。
3-1. 簿記3級の勉強時間
簿記3級は、1日2時間~3時間で1ヶ月の勉強時間を取りました。
毎日しっかり勉強できたわけではないので、最終的な勉強時間は大体70時間程度でした。
ただし、事前知識が全くないという人は一般的に100時間程度の勉強時間が必要と言われています。
私の場合、簿記3級は以前勉強した「ファイナンシャルプランナー3級」と「基本情報技術者試験(IT系資格)」に関連する内容があり、その部分は勉強をとばせたので楽でした。
それぞれのレベルに合わせて、勉強時間を見積もることが大切ですが、簿記3級合格へのコツは暗記よりも演習時間を増やして、問題を解きながら用語の理解を深めることです。
3-2. 簿記3級の問題を解くために使った参考書3冊
暗記時間を20%、問題演習に使う時間を80%にするために、同じシリーズの参考書は使いませんでした。
さらに複数の著者・出版社の簿記3級対策本を使うことで、独学でもより多くの問題に触れて、幅広く対策ができます。
試験当日も初めて見る問題に焦ることなく、解ける力が身につくのでおすすめです。
みんなが欲しかった簿記の教科書 日商3級
他の資格試験(FP3級)でもお世話になった参考書で、どうしても暗記しないといけない用語を覚えるのに使いました。
パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集
この問題集は、解答方法について「自分でどのように手を動かせばいいか」説明してくれるので、そのまま試験本番に使える技術が身につきます。
簿記3級だと制限時間内に問題を解き終えるのが大変という人も多いので、問題を理解して正解を求めるだけじゃなく、どうやったら早く正確に解けるのか、プロの技を知って自分のものにするために一番コスパの良い参考書でした。
TAC直前予想 日商簿記3級
問題集を終えて、最後の1週間は直前予想問題を全て解き、間違えた問題や苦手な単元をもう一度教科書や問題集で固める作業を繰り返しました。
簿記3級の合格発表
合格基準は正答率70%で、合格発表はWebで受験日から1ヶ月以内に行われます。
受験地と受験回によって、合格発表日は異なるので、申し込み時によく確認しましょう。
4. まとめ | 簿記3級は独学でも十分挑戦できる簿記の入門資格
企業の求める資格ランキングの上位に入ることも多く、大学生から社会人まで多くの人に知られている簿記ですが、聞いたことはあっても、申し込み方や独学できるのかどうかわからず挑戦できなかったかもしれません。
簿記3級は、これから簿記を始める人にぴったりで、就職や転職はもちろん、これから上の級を目指す時にも役立つ、受けて損はない資格です。
簿記3級から経済やビジネスなど、キャリアで役に立つスキルを身につけましょう!