学校に行きたくない
もし、子どもがそんな風にあなたに打ち明けてきたら、どうすればいいのでしょうか。
学校に行かなかったら
勉強についていけなくなるのではないか
将来の選択肢がせばまるのではないか
親としては、「子どもに今まで通り学校に通ってほしい」という気持ちが強いのではないでしょうか。
この記事を書いているわたしは、親に「学校に行きたくない」と小学生のときに打ち明け、今は小学生から高校生の家庭教師として教育に関わっています。
この記事では、子供の「学校行きたくない」気持ちに親が向き合う時にできることを紹介します。
家庭教師では親御さんとお話しする機会も多く、わたし自身も子供の気持ちもわかるからこそ、伝えられることがあります。
この記事を読めば、子供の「学校に行きたくない」という気持ちと上手に向き合ってこれからどうすればいいのかわかるようになるでしょう。
もくじ
1. 学校に行きたくない理由をどうやって聞くか
まず、子どもが「学校に行きたくない」と伝えてきたら、気になるのがその理由という人も多いかもしれません。
しかし、不登校支援センターや精神科のカウンセラーからは、
なんで学校行きたくないの?
どうして行かないの?
というように、親が早く原因を追求しようとすると、子どもを追い詰めてしまう可能性があるので、親からの積極的な原因追求はすすめないという意見があります。(参照:「学校に行きたくない」と言い出した。専門家が教える、親の取るべき対応とNG対応)
子どもがその原因を打ち明けてくるまででは、一般的な理由を知っておくのにとどめておくことがいいでしょう。
学校に行きたくない3つの理由
学校に行きたくない理由には大きく分けて3つあります。
- 人間関係の悩み
- 勉強や部活の悩み
- 理由がない
1. 学校での人間関係がうまくいっていない
小学生か高校生かで、悩みの内容は変わってきますが、学校では集団生活が中心です。
そのため、1つめの理由として、同級生や先輩、先生との人間関係がうまくいっていないと学校ではとても過ごしにくくなります。
2. 学校での勉強や部活についていけない
2つ目の理由としては、勉強についていけない、部活で結果が残せないなど、他の生徒と比較して自分ができないことがあると学校に行きたくないという気持ちにつながります。
3. なんとなく学校に行きたくない
3つ目の理由は、意外に感じるかもしれませんが、特に理由はないけど学校に行きたくないという場合です。
「なんとなく学校に行きたくない」と子供が言うのは、もしかしたら本当につらいことや悩みがあって向き合うことができてないのかもしれません。
2. 子供の「学校行きたくない」気持ちに親が向き合う3つの方法
親御さんが子どもの気持ちに向き合うためにするべき3つのことを紹介します。
- 子どもの気持ちを受け入れる
- 学校に行きたくない、行かない子どもへの認識を見直す
- これから何ができるか考える
1. 子どもの気持ちを受け入れる
まずは子どもの話を聞いて、気持ちに寄り添う言葉がけをしましょう。
家族は自分の味方という安心感があると、精神的にも安定して、正直に自分の気持ちを話しやすくなります。
もし理由を打ち明けてくれたら、どんな「学校に行きたくない理由」であっても、受け止めることが大切です。
最初は気持ちが理解できないかもしれませんが、つらい思いや悩みを抱えてきて、勇気をもって打ち明けてくれた子供の気持ちも尊重すべきです。
わたしも不登校になった時、家族が味方でいてくれていたおかげで、1人で思い悩む前に安心して「どんなことがあったのか」伝えることができました。
2. 学校に行きたくない、行かない子どもへの認識を見直す
以下のグラフは、小中高生の不登校児童生徒数です。
近年は小・中学生の増加が見られます。
最近では不登校の子どもがいない学校のほうが少ない状況です。
特に中学校では、データとして全体の85.9%の学校に不登校の生徒がいるとされています。
学校に通う子どもたちと比べたら少数派ですが、不登校は全く珍しいものではありません。
3. これから何ができるか考える
今まで自分は向き合ったことのない「学校行きたくない、行かない」という悩みについて、同じ問題を抱える子どもやそのサポートについて知ることをはじめましょう。
不登校という選択が珍しくない現代において、さまざまサポートがあり、体験記も紹介されています。
子どもの気持ちを尊重しながら、これからどうしていくのが1番いいのか、学校側の対応も見ながら、家族で考えていくようにしましょう。
3. 大切なのは子供の将来
これから何ができるか考えるときに気になるのが、もし学校に行かなくなったり、長期間休んだら
子どもの将来はどうなるのか
という漠然とした不安ですよね。
わたしは、自身も不登校経験があり、今はオンライン家庭教師として学校に行っていない生徒さんの指導もしています。
学校に行かなくても、行っていても、大切なのは子どもの将来です。
自身の体験や友人の話、そして家庭教師として指導する中で、
不登校でも進学は十分可能で
学校に行かなくても将来の選択肢はたくさんある
と自信を持って言うことができます。
将来の選択肢を広げておくためには、「勉強」を続けることが重要です。
その内容については、こちらの記事でくわしく紹介しています。
【失敗しない】大学生で一人暮らしはキツイ?バイトや部屋・費用の相場4. まとめ | 学校に行きたくないという子供の気持ちと向き合えば最終的に良い結果へつながる
「学校に行きたくない」という子どもの気持ちに親が向き合うことは、かんたんではないかもしれません。
実際にわたしが不登校になった時、親や家族、先生の対応は、子どものわたしにとって傷つくものも多かったです。
大人は良かれと思ってやったことも、子どもにとっては様々な受け取り方があります。
しかし、家庭教師としてわたしも体験した境遇の子どもたちを指導している今思うのは
「学校に行きたくない」という気持ちや子どもとしっかり向き合えば
将来的には必ずいい結果につながる
ということです。
人生には悩みがつきものですが、学校に行きたくないという1つの壁を乗り越えるために、「勉強」を続けることは確かな助けになります。