学内のサークルはあんまり面白くない…
もっといろんな人と出会いたい!
という理由で、インカレサークルに入ることを検討する大学生は少なくありません。
しかし、インカレと聞くと
やばい
怖い
飲みサー
という悪いイメージを持っている学生も、また多いはず。
そこで、この記事では「そもそもインカレサークルって何?」という基本から、
「学内のサークルと比べたメリット・デメリット」まで、
インカレサークルの元代表がすべてを解説。
最後まで読めばインカレサークルのことが全てわかり、自分が入るべきかどうかを判断できます!
もくじ
1.インカレサークルの意味とは「異なる大学の学生が複数所属するサークル」
インカレサークルとは「異なる大学の学生が複数所属するサークル」
もともと、「インカレ」と「サークル」をくっつけた造語で、それぞれに意味があります。
簡単に言えば「同じ趣味をもつ人たちの集まり」
インカレは「インターカレッジ」の略。
インターカレッジは直訳すると「大学間の」という意味になります。
つまり、インカレサークルの言葉自体は非常に広く
2つ以上の大学から構成されているサークル
は、すべてインカレ。
例えば、東大生とお茶の水女子大生だけで構成されているサークルも、れっきとしたインカレなのです。
ただ、一般的に想像するインカレサークルといえば
具体的に数えられないほど多くの大学にいる学生たちで構成されたサークル
なので、きっとあなたが想像しているインカレサークルも同じものです。
2.大学生がインカレサークルに入る3つの理由
大学内にもたくさんサークルがあるのに、なぜわざわざインカレサークルへ入る必要があるのか。
私も、新入生のうちはぶっちゃけ意味不明に思ってました。
しかし、そこにはおおむね3つの入会理由が隠されているのです。
1.色々な大学の人と出会い、楽しく過ごしたい
やはり、大学生は「出会い」をとても重視します。
地元にしかいなかった知り合いが一気に増え、世界が広がるのが大学生活。
しかし、同じ大学の人と出会い続けるうちに「他大学の人たちとも繋がりが欲しい」と思う人もいます。
恋愛目的が多いですが、中には人脈を求めてというパターンも。
そんなとき、他大学とのインカレサークルに入れば手っ取り早く願いを叶えられます。
実際、確かにインカレサークルに入れば出会いは格段に増えます。
私のサークルには東大生から専門学生までいたので、非常に幅広い人たちと出会えました。
他大学ながら、サークルで出会った友人は少なくありません。
また、残念ながら私に縁はありませんでしたが、サークル発のカップルも何組かいました。
2.何らかの理由で学内サークルの居心地が悪い
学内にはたくさんのサークルがあるものの、そもそも大学の雰囲気が合わなければ苦痛です。
私が過去に聞いた例では
・自分の大学はバカが多すぎて無理
・周りにお嬢様が多すぎて話が合わない
・オタクじゃないとやっていけない空気がつらい
…などなど。
学内サークルでは、「大学の雰囲気」から逃れるのは難しい。
一見多くのサークルがある大学でも、実際はキャンパスが細かく分かれていて、サークルが分散していることも。
「せめてサークルくらいは合わない大学から逃れたい」
そう考える大学生も、インカレサークルに入りがちです。
3.自分の大学にはないジャンルのサークルに入りたい
規模が小さい大学になってくると、本当にメジャーなジャンルのサークルしかない場合もあります。
また、キャンパスが分かれてしまうと、メインのキャンパスではあるサークルがない例も。
「身近にあるサークルでいいか…」
と諦める人も少なくないですが、どうしてもやりたいジャンルがあれば
・サークルを新しく作る
・インカレサークルに入る
という選択肢しかありません。
サークルを作るのはとにかく大変で、向き不向きもあります。
そのため、インカレサークルを検討する学生が多いのです。
ちなみに、私もこの理由でインカレサークルを立ち上げました。
私が立ち上げたのは「ハンドボール」サークル。
名前くらいは知っているかもしれませんが、マイナースポーツなのは間違いありません。
そのため、都内でも一部の、特に23区内の大学にしかサークルが無かった。
仲間内で「東京西部でもハンドボールができる場が欲しい」という話題が持ち上がり、数名で一緒に創設したのです。
立ち上げから3年たった今でも繁盛しているらしく、確かな需要があることを示しています。
3.インカレサークルならではのデメリットもある
インカレサークルには、出会いが増えるなど様々なメリットがあることも事実。
しかし、一方でインカレサークルならではのデメリットもあります。
1.「やばい」サークルは確かに多い
最近の大学生に話を聞いていると「やばい」サークルに入りたくないという人は多い。
この「やばい」に含まれる意味を考えると、おおむね次の3点を指摘していると感じます。
- ヤリサー(女子をエロ目線でしか見ないようなサークル)
- 飲みサー(過剰なコールや一気飲みばかりしているサークル)
- ウェイサー(上二つとも被るが、雰囲気がオラオラしていて怖いサークル)
人によっては「むしろこういうサークルに入りたい!」と言うしれません。
が、新入生はかなり警戒しており、「やばいサークルじゃないですか?」というのは特に多い質問の一つ。
なんとか避けたい新入生が大半だと感じます。
こうした「やばい」サークルはもちろん学内限定にもありますが、インカレのほうが多いのは事実です。
理由は非常に単純。
彼らはインカレサークルに入るほどアクティブな人たちで、つまり陽キャラの確率が高いです。
全体を考えれば騒がしい場になりがちなのは、ある意味で当然といえます。
2.大学では会えない友達が多くなるかも
インカレの場合、本当に多様な大学の友達ができます。
しかし、彼らと会うのはサークルの場だけになりがちで、肝心の大学で友達が少なくなってしまうことも。
実際、私のサークルにも「サークル内では人気者、大学ではぼっち」という人がいました。
とくに低学年のうちは学内で過ごす時間も多く、大学に友達がいなくなるのはキツイ。
ある程度自分の大学で友達をつくってからインカレに出ていくことをオススメします。
3.自分の大学特有の情報に弱くなっていく
インカレに入ると、自分の大学特有の情報をくれる先輩や同期とは接点が減ってしまいます。
彼らがくれる
・就活情報
・楽単、楽ゼミ情報
・過去問、講義ノート
あたりが手に入りにくくなるのは、けっこうなデメリット。
同じ高校の先輩が大学にいるなら大丈夫かもしれませんが、
先輩の知り合いは作っておくとかなり大学生活が楽になります。
4.「やばい」サークルの見分け方
「インカレに入りたい、けど『やばい』サークルには入りたくない」
そう慎重になるのもわかります。
しかし、「怖いから」という理由だけでインカレを選択肢から外してしまうのはハッキリ言って損。
悪いサークルがある一方、良いサークルもたくさんあるからです。
ところが、サークルに入る前にその部分を見分けるのは極めて難しい。
そこで、私が他サークルの雰囲気を見るときに使うテクニックをお伝えします(※あくまで個人的な見解)
最後まで読めば、良いサークルと悪いサークルをなんとなく感じ取れるようになります!
1.すでに入会している知り合いの話をよく聞く
入りたいインカレで活動している知り合いがいれば、その人に話を聞くのがイチバン。
パンフレットやSNSでは絶対に分からない情報を聞くことができます。
相手が信頼できる人であれば、これだけで「やばい」サークルを回避可能です。
しかし、やっかいなのは「サークルに入っている先輩」に話を聞くとき。
仮にその人がサークルの幹部や新歓担当だった場合、サークルにとって不利な情報を教えてくれない可能性はあります。
少しでもアヤシイ空気を感じたら、他の方法も試してみましょう。
2.TwitterやInstagramに怪しい部分がないかを細かく見る
今どきのサークルは、ほとんどが何かしらのSNSでアカウントを開設しています。
インカレへの入会を考える場合は、絶対にこれを確認するようにしてください。
ただし、注意すべき点は「表面的な投稿やプロフィール文だけを見ない」こと。
「やばい」サークルのメンバーも、ありのままの姿を書いては新入生に警戒されると分かっています。
なので、上っ面だけは
「飲み会は飲みたい人が飲むだけ!」
「コール、イッキはありません!」
「ヤリサーどころか、私はヤレてませんよ!」
と言いつつ、いざ新入生歓迎期間が終わったら本性を表わすサークルは少なくありません。
しかし、彼らの「良いサークル」アピールは実体がないので、よく見ていくとアヤシイ部分はたくさん出てきます。
具体的には
・SNS上の口コミで誰かに批判されている
・幹部の個人アカウントが飲み会の写真だらけ
・アップされている写真の卓上や背景に大量の酒やブルーシートがある
といった感じ。
このあたりに当てはまっているサークルは、要警戒です。
3.なるべく複数人で活動に参加してみる
どんなに研究しても「百聞は一見に如かず」なところもあるので、一度は活動に参加するべき。
しかし、本当に「やばい」サークルだった場合、危ない思いをするかもしれません。
そんなときのために、なるべく複数人で活動に参加してみましょう。
連れ去られそうになったり、飲まされそうになったりしても、複数人で行動すればなんとかなります。
また、良くも悪くも自分にはない気づきがあるかもしれないので、複数人で行くのは超オススメ。
サークル側も参加者が増えたほうが嬉しいので、嫌な顔はしないハズです。
もし気に入れば、友達と一緒に入会してしまっても大丈夫。
5.おわりに:学内サークル・インカレサークルのどっちも経験してみるといい
個人的には、両方の良さを知るために
「インカレサークルにも、学内サークルにも入ってみる」
ことをオススメします。
どちらも経験すれば、自分にとって最適なサークルがどちらか判断できるハズ。
また、インカレサークル・学内サークルともに星の数ほどあるので
・良いインカレサークル
・良い学内サークル
・悪いインカレサークル
・悪い学内サークル
は、どれも存在します。
なので、サークル選びは「学内」と「インカレ」だけで区別するのではなく、両方を含めて「トライ&エラー」を繰り返すべき。
入学早々にサークルを決定し、4年間そこにコミットし続けなければならない理由はありません。
部活よりも縛りが緩く、自由なのがサークルの強み。
強みを生かして、自分に合ったサークルを探してみてください!
【補足】大学生の出会いはサークル以外にもたくさんある
インカレサークルを考える強い動機に、「異性と出会いたい」があるのは事実です。
確かにインカレは異性とも出会えますが、サークル内での恋愛は人間関係などが色々と面倒になることも。
ここは思い切って、サークル以外の場で出会いを探してみるのもアリです。
詳しくは「大学生の出会い方」の記事で解説しています!