Webアプリって開発がむずかしそう
Webアプリのフレームワークっていろいろあるけど、どれが良いの?
私もプログラミングの勉強を始めた頃は、Webアプリケーションの仕組みもよくわからず、作り方や言語をどうやって決めたらいいかわかりませんでした。
しかし、最近では「マイクロフレームワーク」と呼ばれる、手軽にWebアプリを作れるフレームワークがあります。
今回は、そんなマイクロフレームワークの一つでプログラミング言語・PHPで使われる「Slim(スリム)」を知ってすぐ実践できる書籍『PHPマイクロフレームワーク Slim Webアプリケーション開発』のレビューを紹介します。
もくじ
1. 『PHPマイクロフレームワーク Slim Webアプリケーション開発』
『PHPマイクロフレームワーク Slim Webアプリケーション開発』は、PHP言語でWebアプリを作る時に使えるフレームワークのSlimについての最新の技術書です。
技術書では書かれているレベルが対象読者によって違いありますが、この本はWebアプリ開発の入門書で、PHPの文法はわかるけどWebアプリは作ったことがないという人を読者対象としていると感じました。
全体を通して、図解が豊富で複雑になりがちなWebアプリの全体像も視覚的に理解でき、緑を基調として文字の書体も読みやすいのが良かったです。
2. 技術書を読んできたからこそわかる特に良かったところ3つ
2-1. フレームワークとは何なのか
そもそもフレームワークって何?
プログラミングを最近始めた人やWebアプリ開発の経験があまりない人はイメージがつきにくいと思います。
技術書だと書いてあるコードを写経して終わりということが起きますが、この本は概念や仕組みを図を用いてわかりやすく解説してくれていました。
用語の解説も、独学する初心者に寄り添った内容だったと思います。
2-2. GitHubの説明が親切
プログラミングを行っていく上で、バージョン管理システムのGitHubは避けては通れないサービスですが、初心者はつまづくポイントです。
そもそも、WordやPowerPointなどの保存方法とは違う概念で、保存を行っていく方法で、さらにGUIではなくコマンドで作業をしていかなければいけない点に最初は戸惑う人も多いでしょう。
この本では、Webアプリ開発だけでなく、今後のプログラミング学習やアプリ開発でも必ず役立つ、GitHubについて概念と具体的な使い方を1章分だけで、わかりやすく説明していて、価値があると思いました。
2-3. MVCアーキテクチャまでカバーしている
MVCアーキテクチャという考え方が、よくWebアプリ開発では使われるのですが、その概念と実装をマイクロフレームワークを用いても学ぶことができます。
本書でも、概念とともに総仕上げとして、作ってきたプログラムに導入し、理論と実践の両方から身に着けることができます。
入門から始めて、より高度で複雑なWebアプリを作る時にも、使える知識が身に付く構成になっていました。
3. PHPのSlimってあまり聞いたことないけど有名なの?
マイクロフレームワーク自体がまだまだ有名ではないですが、PHPのSlimのコミュニティも世界ではあります。
2015年の時点ですでに、コミュニティのステッカーなどもあったくらいなので、安定して使えるフレームワークとして信用できます。
Lookie what I just got in from @stickermule 🙂 These will be available on the website asap. pic.twitter.com/Mb6PKhuv9M
— Slim PHP Framework (@slimphp) February 27, 2015
公式サイトもシンプルな作りで初心者として、使ってみるのにぴったりです。
[blogcard url=”http://www.slimframework.com/”]
今回紹介した本以外には、PHPのマイクロフレームワーク・Slimを入門から実践まで説明している日本語の本はないので、比較できない部分もありますが、書籍自体はわかりやすいです。
4. Webアプリの作り方はいろいろあるから、まずは作ってみることで自信につながる
Webアプリは公開するのにお金がかかるんじゃないの?
勉強してもデータベースにつなげたり色んな機能と組み合わせるのは挫折しそう…
そんな不安があって今まで、Webアプリケーションの作成に挑戦できずにいた人も、マイクロフレームワークを使って、Herokuで公開すれば思ったよりも大変じゃないと気付けるでしょう!
特に、『PHPマイクロフレームワークSlim Webアプリケーション開発』は、Webアプリの入門書でありながら、データベースとの連携やHerokuでの公開の仕方、今後の学習にも必ず役立つGitHubやMVCアーキテクチャも学べる、理論と実践のバランスが良い1冊なのでおすすめです。