「そろそろ就活だけど資格とか何も持ってない…」
「今からでも資格とか取った方がいいのかな…」
「取るならばどんな資格がいいんだろう…」
この記事を開いたあなたは、
就活を有利に進めるために資格を取るべきか否か迷っているのではないでしょうか。
就活シーズンが近づくと
「資格の欄に何も書くことがない」
「アピールできることがない」
といった悩みを多く聞きます。
確かに資格は就活を有利に働かせることもあります。
しかし、
就活では資格を持っていることが逆効果となってしまう場合もあることもあるんです。
あなたが就活のために資格をとっても、それが無駄になってしまったらどう感じますか。
その資格を取るのに使った時間やお金をもっと他のことに使えば良かったと後悔しますよね。
今回は就活で資格はどんな役割を持っているのか、大学生における資格事情をご紹介します。
もくじ
1.大学生が考えなしに資格を取っても無意味
1.資格を取ると良い人は明確な目的がある人
2.「みんなやっているから」で資格を取る人はやめるべき
まず初めに大前提として頭に入れていただきたいのは、
資格はむやみやたらに取れば良いというものではないということです。
大学生は学校からの案内や就活のセミナーで資格を取ろうと言われる機会が多々あります。
そうなれば
「資格は就活に必要なもの」
「資格を持っていれば就活で役に立つ」
と思うのも当然です。
しかしそれは本当でしょうか。
思考停止で資格を取るのは危険です。
資格なしで就活を成功させた先輩もいます。
その一方で、資格をたくさん持っているのに上手くいかなかった先輩もいます。
では大学生は資格に対してどのような姿勢でいれば良いのでしょうか。
資格を取るべき人、そうでない人の違いについてお教えします。
1-1.資格を取ると良い人は明確な目的がある人
やりたいこと、もしくは明確に将来なりたい職業があって資格を取るのは良いでしょう。
「将来こんな職につきたい」
「これからこういうことをしていきたい。そのためには資格が必要だ」
そのようなはっきりとした意志のある人であるならば、資格を取ることをオススメします。
例えば、
「御社のような〇〇業界を目指しており、そのために資格を取得しました!」
というようなアピールは、将来を見据えて具体的に行動に出ている学生に見えますよね。
熱意や計画性を面接官に伝え良い印象を与えることができるでしょう。
原田口昂弘
「何でその資格を取ったのか」を伝えることが大切なんだね!
1-2.「みんなやっているから」で資格を取る人はやめるべき
就活の時期、周りが資格を持っているからと言って焦る人もいるのではないでしょうか。
しかし、そのような考えのもと資格をとっても就活ではあまり意味をなしません。
自らの考えなしに取ってしまった資格は、
「この人はなんでこの資格を取ったんだろう…」
「就活のために資格を取ったのかな…」
と、面接官に軸のない人間と思われてしまう危険性があるためです。
「この資格は将来どのように活きるのか」
「どうして私はこの資格を取ろうと思ったのか」
資格を取る前にその目的をある程度明確にしてから勉強を始めましょう。
原田口昂弘
せっかく資格を取っても逆にそれが足を引っ張ることがあるなんて・・・
2.大学生が独学で取れる!「将来(就活)で役に立つ資格9選」
1.簿記を勉強すれば財務の危ない企業に就職してしまうリスクを減らせる
2.高得点でグローバル人材のアピールにつながるTOEIC
3.外資系企業に就職したいならTOEFLを勉強すべき
4.秘書検定で社会人として必要なスキルが身につく
5.IT業界を目指すなら取って損はなし!ITパスポート
6.基本情報技術者でITパスポートより上を目指す
7.ファイナンシャルプランナーは金融、保険業界への就職と相性が良い
8.宅建があれば不動産会社で月数万円も給与が上がる
9.MOSは事務職や営業職に就職する人にオススメ
大学生はいざ資格を取ろうと思っても難しいですよね。
学業はもちろんのことサークルや部活、アルバイトなどで忙しいものです。
しかし、隙間時間を効果的に活用することで独学でも取れる資格はたくさんあります。
その資格と、それらがどのように活用できるのかをまとめました。
2-1.簿記を勉強すれば財務の危ない企業に就職してしまうリスクを減らせる
簿記とは「帳簿記入」の略で、企業のお金の動きを決められたルールで記帳することです。
記帳することでその企業の経営状況や財政状態を明らかにすることができます。
簿記を取る最大のメリットは「企業の財務諸表を読み解く力がつく」ということです。
財務諸表というのはいわゆる企業の成績表のような物です。
諸表の数字を通じてその企業の全体像を把握することができます。
つまりは財務の面で危険な企業かどうかがわかるということです。
上手くいっているような企業でも、財務諸表を見ると資金繰りが厳しい企業は多々あります。
逆にあまり目立っていないような企業でも、とても上手な経営をしている企業は存在します。
簿記を勉強することで、財政の視点から本質的に優れた企業を見抜けるようになるのです。
原田口昂弘
簿記は会社を選ぶ際にも役に立つのかぁ
2-2.高得点でグローバル人材のアピールにつながるTOEIC
言わずもがなTOEICは日本においてかなり有名です。
就活においても強い影響力を持ちます。
理由としましては、昨今のオリンピックやインバウンドの旅行者の増加が挙げられます。
この影響により新卒の採用には海外展開に向けて英語力を重視している企業が多いんです。
また、企業の中には一定の点数を応募の条件として課している会社も存在します。
就活でグローバル人材であることを示す際、高得点のTOEICを示せば高評価につながります。
将来海外での勤務も視野に入れている大学生は是非勉強してみると良いでしょう。
原田口昂弘
就活が本格化する前に高得点を取っておきたいね!
2-3.外資系企業に就職したいならTOEFLを勉強すべき
TOEFLは120点満点です。
- Reading
- Listening
- Speaking
- Writing
試験では上記の4技能(各30点満点)が問われます。
TOEICが国内で高い影響力を持つのに対し、TOEFLは国外で評価が高いです。
よって当然ですが外資系の企業はTOEFLを評価対象としている企業が多く存在するのです。
海外で働きたいというグローバル志向の強い学生と差別化を図るためにはオススメです。
TOEFLのスコアをアピール材料の一つとして使いましょう。
原田口昂弘
難しそうだけど海外勤務も視野に入れるなら受けておきたいなぁ
2-4.秘書検定で社会人として必要なスキルが身につく
秘書検定は就活に有利というよりは、就職後に有利な資格です。
1級から3級までの全4段階の級では、
- 秘書としての資質
- 職務知識
- 一般知識
- マナー・接遇
- 技能
の5項目が問われます(1級と準1級は筆記のほかに面接試験あり)。
つまりは社会人に必要なマナーや一般常識が問われるということです。
社会の常識を学生のうちから既に持っているというのは評価されるポイントでしょう。
ただし、これらの知識は頭の中にあるだけでは意味がありません。
秘書検定で学んだ振る舞い方を、面接の現場でも活用していくことが大切です。
相手を立てた、感じの良い振る舞いができたら最高ですね。
このように、秘書検定はどのような職種を目指す大学生にも有用な資格なのです。
原田口昂弘
就活にも使えて社会人になってからも使えるなんて、一石二鳥だね!
2-5.IT業界を目指すなら取って損はなし!ITパスポート
ITパスポートは、ITを活用する全ての人が知るべきIT全般の知識を証明するための試験です。
IT知識は日常的に覚えていくしかないのです。
しかしながらITパスポートの取得を目指せば、勉強を通じて効率的に学ぶことができますね。
試験問題は経営全般・IT管理・IT技術といった広い分野からの出題。
計算問題も含まれますが、正直苦手かも…と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
安心してください。
ある程度出てくるものが決まっていますので、反復して行い、しっかりと定着させましょう。
ITパスポートを持っていれば面接官に
「私はITの基礎はちゃんとわかってますよ」
「入社する前から最低限のIT知識は持っているので安心してください」
とアピールすることができます。
具体的にITパスポートで何ができる、と言ったことはないです。
しかし、IT企業を受けるなら取得して損はない資格であるのは間違いないでしょう。
原田口昂弘
就活前に取っておくとITの基礎知識がついていいね!
2-6.基本情報技術者でITパスポートより上を目指す
基本情報技術者とは国家資格の一つで、情報の分野を基礎から応用まで網羅した試験です。
合格率は30%程度と低く、簡単には合格することはできません。
レベル的にはITパスポートのもう1段階上の資格です。
ITエンジニアの基礎知識・技能を持っている証明と考えて良いでしょう。
つまりこちらもITパスポートと同じく、学生のうちに取得しておけば、
新卒に求められる知識を既に十分持っているとアピールできるわけですね。
この資格もITパスポート同様、資格を持っているから何かができると言ったことはないです。
しかしながら、情報処理の知識や技術への関心を示すには十分効力があると言えますね。
原田口昂弘
ITパスポートが取れた後にチャレンジしてもいいかも!
2-7.ファイナンシャルプランナーは金融、保険業界への就職と相性が良い
ファイナンシャルプランナー(以下FP)はお金のスペシャリストであることを示す資格です。
FPは主に金融、保険業界では好印象です。
金融では自社商品・サービスの説明をお客さんにする際に、その知識をそのまま活かせます。
保険では資産状況やマネープランを元に顧客に沿った効果的な提案をすることが可能です。
FPはお金に関する知識が学べ、さらには入社以降もそれが活かせるという点がメリットですね。
原田口昂弘
1つの資格で色んな業界に使えるのはありがたいなぁ
2-8.宅建があれば不動産会社で月数万円も給与が上がる
不動産取引のスペシャリストのことを宅建士と言います。
そして宅建士になるための資格のことを一般的に宅建(宅地建物取引士)と呼びます。
宅建は不動産業界から非常にニーズが高いです。
それは単に不動産関係の知識をアピールできるから、というわけではありません。
不動産業界で働く上で宅建は必要不可欠だからです。
企業が不動産業務を行う際、従業員の5人に1人は宅建士でなければならない法律があります。
また、契約となった場合は必ずそこに宅建士が関わっていなければならないんです。
他にも、給与が上がるといったメリットがあります。
「宅建士手当て」として月に数万円支給している不動産会社も存在するんです。
不動産業界を志望する学生なら是非とも持っていたい資格ですね。
・試験日は毎年10月の第三日曜日
・受験申し込み受付は7月から開始
原田口昂弘
資格を持っているだけで給与が上がるなら取っておきたいね!
2-9.MOSは事務職や営業職に就職する人にオススメ
MOSはマイクロソフトの以下のオフィスソフト
- Word
- Excel
- PowerPoint
をいかに使いこなせるか、が問われる試験となります。
その企業がオフィスを導入しており、日常的に使用している場合は当然評価は高いです。
こちらの資格は入社してからも役に立ちますね。
しかし、最近の大学生は何かとオフィスソフトを使うことが多いです。
なので一見MOSは就活で他の大学生と差がつかないと思っていませんか。
はっきり言って、差はつきます。
理由は、最近の大学生はスマフォの普及によりパソコンを使用する機会が少ないからです。
オフィスソフトを使いこなせる人が昔に比べ減っています。
大学で使っているとは言え、初歩的な機能しか使えない大学生が大半である今日この頃。
面接でも十分アピールすることが可能な資格と言えるでしょう。
原田口昂弘
オフィスソフトは何かと使うことが多いから就活以外でも絶対役に立つね!
3.就活で資格はこんな風に活かされる
1.客観的な自分の能力の証明ができる
2.意欲や努力のアピールにつながる
就活ではよく資格を持っていると有利だと言われます。
資格を持っていれば履歴書の免許証・資格欄も埋めることが可能です。
面接では自己アピールの材料にすることもできますよね。
よって、それはあながち間違いではないでしょう。
では、実際に資格を持っていることでどのような効果が発揮されているのでしょうか。
それ知った上で面接に臨んだ方が、より良い結果が生まれるのは間違いありません。
その具体的な効果を説明していきます。
3-1.客観的な自分の能力の証明ができる
その企業の仕事内容にマッチした資格だと、面接官から即戦力人材として見てもらえます。
自分の能力を定量的に証明できるという点で、資格は持つことは効果的でしょう。
しかし逆を言えば、
資格が評価され入社した場合は、忘れて使えないなんてことは許されません。
履歴書に記載した資格は入社後も使えるよう復習を反復し、忘れないようにしましょう。
原田口昂弘
入社してから忘れてたら信用も損なう・・・気をつけよう・・・
3-2.意欲や努力のアピールにつながる
その業界に就職したいがために取得した資格は評価が高いです。
自身の就職意欲の高さや、勉強した時間や労力も面接官に評価してもらえます。
社会に出れば過程よりも結果を重視されるもの。
一方で、結果を出すまでにどのような考え・プロセスで取り組んだのかも評価されます。
この人は社会人に出ても努力できる人、という良い印象を面接官に与えることができますね。
原田口昂弘
結果もプロセスも両方大切にしたい!
4.【絶対避けたい】就活で資格が活かされないパターン3選
1.企業と関係がないので結局使わない資格
2.なぜ取ったのか、理由が不明確な資格
3.取得するのが簡単で他人と差別化できない資格
そもそものお話ですが、新卒の就活で資格を必須としている企業はとても少数です。
資格なしでも優良企業から内定をもらっている学生はたくさんいます。
たとえ入社後必須の資格があっても、学生期間や研修期間に取得してもらうケースが大半です。
とは言え、同レベルの学生が2人いた場合は、資格を持っている方を採用しますよね。
これから資格を取るのであれば、就活で少しでも効果的に活用していただきたいです。
では就活で活かされないパターンとはどのような場合でしょうか。
事例をご紹介します。
4-1.企業と関係がないので結局使わない資格
資格は持っているだけでは意味がありません。
いざ仕事が始まった際に使用しなければ持っていないのも同然ですよね。
取得難易度の高い資格であれば仕事と関係がなくとも多少評価される可能性はあります。
しかし、やはり仕事で使わないとなると、その効果も微々たるものとなってしまうでしょう。
原田口昂弘
企業と関係なかったらそりゃ評価されにくいですよね・・・
4-2.なぜ取ったのか、理由が不明確な資格
資格を持っている方は、取った理由を思い出してください。
その理由が言えなければ
「何のために資格を取ったんだろう」
「就活のために資格を取ったのかな」
かえって面接官に悪い印象を与えてしまいます。
資格を取った理由を確認してから面接に望むようにしてください。
原田口昂弘
悪い印象を与えないよう、事前にしっかり対策しよう!
4-3.取得するのが簡単で他人と差別化できない資格
誰でも取れるような資格は履歴書に書いてもあまり意味がありません。
誰でも取れる、というのは1~2週間の勉強で取れる難易度の低い資格のことを指します。
理由は、当たり前ではありますが、他人との差別化につながらないからです。
「履歴書の欄を埋めたい」
「とりあえずたくさん資格を持っていたいから」
このような考え方は就活では無意味だということを覚えておきましょう。
原田口昂弘
焦っていても思考停止で資格を取らないようにすべし!
5.資格が足を引っ張った?大学生による就活での成功談&失敗談
1.1次面接が免除になった(成功例)
2.面接でのアピール材料になった(成功例)
3.資格を取りすぎて軸がないと思われた(失敗談)
「就活で資格は必要!」
「就活で資格を持っていても役に立たない…」
どちらの意見もネット上では見かけますよね。
そこで、実際に就活を経験した大学生の生のエピソードをご紹介します。
資格が役に立ったのであればどのように役に立ったのか。
逆に、
資格を持っていても意味がなかったのはどんな時なのか。
成功例、失敗例、共に参考にしてみてください。
5-1.1次面接が免除になった(成功例)
ある企業では特定の資格を持っていることで筆記試験や1次面接が免除になります。
これらは事前に企業から公表されていることが多いです。
面接、筆記試験ともに、本番では何が起こるかわかりません。
「面接で緊張して上手く話せない…」
「筆記試験でいつもはわかることをド忘れしてしまった…」
なんてことはよくあります。
資格を持っていることでそれらが免除されるのであれば、活用しないのはもったいないです。
自分が選考を出そうとしている企業はそう言った資格がないか事前に調べておきましょう。
原田口昂弘
資格を持っているだけで面接・試験が免除になるのはありがたい!
5-2.面接でのアピール材料になった(成功例)
面接で資格は自己アピールの際に非常に活用できます。
- 資格を取得した経験そのものをアピールするのではなく、その資格を取得した経験を元に自分の長所を伝える。
- なぜその資格を取ろうと考えたのか、思いを伝える。
- その資格を取るためにどんな計画を立て、どんな努力をし、どう結果を出したのかを伝える。
- その資格を取得した経験から何を学んだのか。そしてそれは入社した際どのように活かせるのかを伝える。
アピール方法はたくさんありますね。
企業は資格そのものにはあまり興味がありません。
その資格から「どんな学生か」「入社後どんな活躍をしてくれそうか」を伝えましょう。
原田口昂弘
資格を通じて自分を伝えよう!
5-3.資格を取りすぎて軸がないと思われた(失敗談)
就活生の中には時折、履歴書の資格欄がびっしりと埋まる学生がいます。
これは一見、資格を持っていて面接官には好印象に見えますよね。
しかしながら、かえって印象が悪くなることがあるんです。
色んな資格を持っていても、その資格を取得した理由を説明できる必要があります。
できなければ、自分の意思がない人、ブレやすい人として見られてしまうからです。
たくさん資格を持っている方は気をつけましょう。
選考を受ける企業に関係がありそうなもののみ履歴書に記入してください。
原田口昂弘
資格をたくさん持っていても、履歴書に書く資格は毎回考えよう!
6.最後に
就活において資格は、それ自体が力を持つわけではありません。
大切なのは、その資格を活かしてあなたがいかに自己アピールできるかです。
例えば、
「この資格を生かして御社の〇〇部門で働きたいです。」
「〇〇業界で働きたいと思いこの資格を取りました。」
「〇〇に興味があったためこの資格を取りました。」
など、面接を受ける際の材料として活用していきましょう。
また就活のために資格を取るならば、その資格で自分が何をしたいのか、事前に考えてください。
大学生の資格事情を話してきましたが、少しでも就活に活かせていただけたら幸いです。