スマホアプリの開発ならどの言語がいいの?
Kotlinってどんなプログラミング言語?
あなたは、そんな疑問を持っているのではないでしょうか。
この記事では、Androidアプリのプログラミング開発でおすすめのKotlin(コトリン)という言語の入門として、他の言語との違いや学習方法を紹介します!
最後まで読んで、まだ新しいけれど将来性のあるプログラミング言語・Kotlinの魅力を知ってもらえたらうれしいです。
もくじ
1. KotlinとはAndroidアプリの開発に使える言語
Kotlin(コトリン)って響きがかわいいですよね。
開発者がロシアの研究所で、ロシアにあるコトリン島にちなんで名付けられたそうです。
初めて聞いたとき、ポケモンとかキャラクターに居そうだなって思いました(笑)
第一印象はさておき、Kotlinとは一言で言うと「プログラミング言語・Javaを簡単にした言語」です。
Javaよりも少ないコード量で、Androidアプリも作成できることから、スマホアプリの開発言語としても注目が集まっています。
Kotlinのロゴ(出典:Wikipedia)
開発者 | ジェットブレインズ社(ロシア) |
発表年 | 2011年 |
系列 | 静的型付けオブジェクト指向 |
公式サイト | https://kotlinlang.org |
2. KotlinとJavaの違いは?スマホアプリ開発ならSwiftじゃないの?
KotlinはJavaを簡単にした言語で、アンドロイドのアプリ開発に使えますが、
- Javaとの違いはどんなところにあるのか
- スマホアプリの開発ならSwiftとどっちがいいのか
他のプログラミング言語との違いも気になりますよね。
そこで、Kotlinを始めるときに気になるJavaとSwiftとの違いを紹介します。
2-1. KotlinとJavaの違い
KotlinとJavaの違いは、主に文法の違いになります。
KotlinはJavaを簡単にした言語なので、コードの記述量が減るような変数宣言や繰り返し文、関数の書き方になります。
Javaを知っている人にとっては簡潔になって理解しやすく、Javaを知らなかった人もKotlinとJavaは相互利用ができるので、Kotlinを知っておくと便利です。
JavaにはないKotlinの特徴として、「Nullを原則許容しない仕組み(Null安全)」があり、プログラムが途中で止まる不具合を事前に回避できるので、スマホアプリを開発するときに初心者でも安心して使えます。
2-2. KotlinとSwiftはどっちがいいの?
スマホアプリの開発言語は
- AndroidアプリはJavaかKotlin
- iOSアプリはObjective-CかSwift
というように、聞いたことがある人が多いと思います。
JavaよりKotlinの方が簡潔で安全なプログラミング言語ということはわかってもらえたと思います。
Objective-Cは、Swiftと同じくiPhoneアプリ開発に使えるプログラミング言語ですが、現在は初心者にはSwiftが主流なので、KotlinとSwiftを比較してみました。
年収中央値の出典元:BIZREACH プログラミング言語別年収中央値【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】
人気順位の出典元:プログラミング言語ランキング、「Objective-C」とアップル「Swift」の動きに注目–TIOBE
「AndroidかiOS向けのアプリのどちらを作りたいのか」以外にも、上記のような点を考えてKotlinかSwiftかを選べばいいでしょう。
個人的にKotlinとSwiftのどちらのプログラミング言語も使ってみて感じたは、「KotlinはSwiftに比べて何でこんなに人気がないのかわからない」ということです。
KotlinのメリットはJavaとの互換性も高く、学ぶ難易度ではSwiftとあまり差がなくて年収も高いことから、Androidユーザでスマホアプリの開発をしたいなら、自信を持ってKotlinを選ぶことをおすすめします◎
3. Kotlinを入門から学べるおすすめの参考書3冊
Kotlinを入門レベルから初心者が学習するには
どんな方法がおすすめ?
Kotlinは、日本語で書かれた情報があまり多いプログラミング言語ではないので、「本・動画・プログラミングスクール」の中で、それぞれ選べる勉強方法は限られています。
Kotlinの学習ツールは利用者数もまだそれほど多くなく、ECサイトの評価もあまり当てにならない中で参考書を実際に選ぶのが大変だったので、今回のレビューもこれからKotlinの入門を勉強する人の役に立てればうれしいです◎
まずは実際、Kotlinを初心者から勉強したときに役立ったおすすめの本を3冊紹介します。
3-1. やさしいKotlin入門
Kotlin入門という名前の通り、初心者が1番最初に読むのにおすすめの1冊です。
基本的な文法はもちろん、つまづきやすいclassの概念なども定着させられるので、KotlinでAndroidアプリの開発前に読んでおくと、エラーなどで無駄にする時間や労力を減らせるでしょう。
3-2. Androidアプリ開発の教科書 Kotlin対応
Kotlinの入門を終えて、スマホアプリ 開発を実際に始める時に役立った1冊です。
Androidアプリの参考書はたくさんありますが、Kotlinで書かれているアプリ開発に役立つサンプルプログラムなども豊富で、アプリのデザインなどアイデアを練るのにも便利でした。
3-3. 作って学ぶAndroidアプリ開発[Kotlin対応]
4/17発売の最新の参考書です。
出版社が技術評論社で、他の技術書の評判も良いので、期待できるKotlin入門書です。
4. Kotlinは新しい言語だから勉強方法も工夫しよう
Kotlinの勉強で不便なのが、まだ新しい言語のため、日本語での情報が少ないということです。
初心者から始めるなら、1つのアプリや機能を作り上げる前に挫折しないように、プログラミングスクールよりも安くて、参考書1冊と同じくらいの値段で学べる動画コンテンツを活用するのもおすすめです。
動画学習サービスのUdemy(ユーデミー)でおすすめのKotlin講座はこの2つです。
4-1. はじめてのKotlin(Javaを知らない・Kotlinの文法を学びたい人向け)
はじめての Kotlin【Java 知らなくてOK!丁寧な解説で Android に必要な Kotlin の基本を学習】 は、「Kotlin未経験者がKotlinの基本的な文法をしっかりと理解するための講座」です。
注意すべきは、最後まで受けたからといって、Androidアプリを作れるようになるわけではないことです。
ただし、基本的な文法を知らないとスマホアプリ開発の時にも、困ってしまうので、本よりも動画の方が手を動かして学びやすい人にはおすすめです。
4-2. ゼロからのAndroidxKotlin(スマホアプリを開発したい人向け)
【ゼロからのAndroid☓Kotlin】一番やさしいAndroidアプリ開発入門<初級編・みんプロ式> は、KotlinでAndroidアプリを開発するための講座で、細かい文法の説明などはあまりありません。
1つめの講座でタイマーやデータベースを使ったアプリまで幅広くカバーし、202件の口コミで★4.5/5.0となっていて、ガチの初心者から中級を目指す人まで、評判が高いです。
ただしこの動画コースは、続編として合計7講座くらいあるので、合計金額を考えると初心者なら、KotlinでAndroidアプリ開発が学べるオンラインプログラミングスクール・TechAcademyの「Androidアプリコース」の方がお得だと思います。
TechAcademyの「Androidアプリコース」は、KotlinでAndroidアプリを開発するために必要なデータベースやコードの管理に不可欠なGitの使い方も学べて、面談や質問受付のサービスもついています。
Kotlinを初心者から学んでみたいと思っているなら、まずは無料相談でKotlinの将来性などを質問してみるだけでも、得られる情報があるでしょう!
5. KotlinはGoogleにも採用された将来性のある言語
Kotlinが有名になった理由で1番大きいのは、2017年にGoogleが「Androidの正式言語に採用すると発表し、サポートを始めたこと」です。
iPhoneアプリ開発も、元々Objective-Cというプログラミング言語で行われるのが一般的でしたが、Swiftが2016年からAppleに正式に採用されることになり、今ではSwiftでの開発が一般的になりつつあります。
Androidアプリの開発は、JavaがObjective-Cよりも有名でよく使われていることや、日本のスマホユーザのAndroid率が低いことから、まだ日本国内ではあまりKotlinを用いて行われていませんが、今後KotlinはSwiftのような立ち位置になる可能性が高いでしょう。
まだKotlinを使ってAndroidアプリを作れる人が少ない今だからこそ、入門から始めて、挑戦する価値のあるプログラミング言語です◎