アートやデザインの分野で人工知能が発展することは、まだまだ難しいと言われてきました。芸術的な分野では、単純な作業ではなく創造性が求められるからです。
ところが最近、デザインの分野では人工知能を用いた様々なサービスが開発され、SNSでも話題になってきています。
デザインはアートと比べて、「良い・悪い」が比較的はっきりと分かれる分野です。
そして、広告やパッケージなどビジネスにも結びつきやすいことから開発が進んでいるのだと思います。
今回は興味と危機感をもって、こんな取り組みをしました。
「AIがつくったロゴと自分でつくったロゴを別のAIに評価してもらうとどんな結果が出るのか!?」
結果に乞うご期待です!
1. 人工知能を使って数分でロゴをつくってみる
自動ロゴ作成に使ったのはSNSでも話題になっていた「hatchful」というサイトです。
手順は以下の3つ
- 見た目のイメージや用途を選択
- さまざまなロゴが提案される
- 1つ選んでダウンロード
見た目のイメージや用途を選択
さまざまなロゴが提案される
「ビジネスネーム(会社名的な?)」と「スローガン」を入れると、さまざまなロゴの提案がされました。
こんなにたくさん提案してくれたら、お気に入りのデザインが一つは見つかりそうですよね!
その中から最終的に選んだのはこれ!
理由は、人工知能分野で有名な「ニューラルネットワーク」の図に似ていたからです。
注意
ファビコン用やフェイスブックカバー用など、さまざまなサイズのデータを一括でダウンロードも可能なのですが、現在は日本語の文字は消えてしまうので、右クリックで画像として保存するといいでしょう。
2. 自分でつくったロゴについて
感性でつくったロゴ
ロゴというかブログの旧ヘッダー画像です。
手本にしたデザインはなく、完全に感性で作りました(笑)
制作時間約15分で、画質をあげる保存方法を調べるのに1時間くらいかかりました…
何となく近くない色(赤と青とか)を使いたいなっていうイメージがあって、赤や青よりもう少し優し色にしたくて選びました。
「わたしとAI(パソコン)」を表現するアイコンと、ブログテーマの「未来を考える」を表すコンパスのアイコンを間に入れてみました。
個人的には、このヘッダーを見るとやる気が湧くので気に入っています!
人工知能にも似たような提案をされた
実は、「hatchful」でロゴをつくっているときに以下のようなロゴの提案もされました。
丸3つという配置的に自分が作ったデザインととても似ていたので、おどろきました。この人工知能は人間の作ったさまざまなロゴデザインを学習して、このような提案をしたのでしょうね。
その思考プロセスは、私がこのブログのヘッダーを作った思考回路と似ているのだと思うと何とも不思議な気分になりました。
3. 人工知能による2つのロゴの評価結果
「Logo Rank」という人工知能がロゴを評価するサイトを使って、2つのロゴを評価してもらいました。
・Uniqueness(唯一さ)
・Legibility(読みやすさ)
・Color/Contrast(色/コントラスト)
・Overall(全体)
の4つの視点から評価されるようになっています。
ダウンロード後のロゴは日本語が消えてしまっていたので、人工知能がつくったスクリーンショットのロゴと自分でつくったロゴの評価を比較することにしました。
いよいよドキドキの評価結果…!
Uniqueness(唯一さ)
自作ロゴの勝ち
Legibility(読みやすさ)
人工知能作成ロゴの勝ち
Color/Contrast(色とコントラスト)
人工知能作成ロゴの勝ち
Overall(全体結果)
自作ロゴの勝ち
4. まとめ
今回のロゴの評価結果から
人工知能が人間に勝った
やっぱり人間の作ったものの方がいいよね
とすぐに言えるわけではありません。
他のロゴデザインでは別の結果が出ていたかもしれません。
しかしながら、「Uniqueness(唯一さ)」の評価で人工知能の作ったものよりも良い評価を得られたことに、少し安心した自分が確かにいました。
人工知能の発展は良い面も悪い面もあります。
私たち人間がどんな風に人工知能と共存し、更に人間にしかできないことを伸ばしていくといいのか、楽しみながらも考えさせられた企画でした!