将来もっと加速しているだろうグローバル社会に向けて、
「子供には英語力を付けさせてあげたい!」
と思う保護者の方はたくさんいらっしゃると思います。
だからこそ、出来る限り早い段階で子供には英語教育をはじめてあげたいですよね。
その子供の英語教育の中で、「フォニックス」という勉強方法が取り入れられていることが多いのですが、あなたはご存じでしょうか?
この「フォニックス」という方法を取り入れると、英語の発音や読み書きがすらすらと出来るようになる、と言われているんです!
といっても、一体「フォニックス」という勉強方法って何なのか、一体いつ頃から取り入れればいいのか、色々と気になりますよね。
今回はその「フォニックス」という勉強方法について、出来るようになることや出来ないこと、注意点をまとめてご紹介しています!
もくじ
フォニックスとはそもそも一体何?
フォニックスというのは、英語圏の幼稚園や小学校などでも使われている学習方法のことです。英語圏の子供たちは、ここで文字と音の結びつきのルールを覚えます。
たとえば、日本では幼稚園や小学校で平仮名の「あ」~「ん」までの50音を覚え、次に「カタカナ」や「漢字」を覚えていくのに対し、英語圏の子供たちは、「A」~「Z」と小文字のアルファベット56文字を覚え、次は漢字の代わりに「発音」を覚えていきます。
文字(つづり)と音を結びつけてルール化し、正しい読み方を学んでいくということですね。
もう少し詳しくいうと、日本語は平仮名もカタカナも、「あ」や「ア」は発音が一つしかないのに対し、アルファベットは組み合わせ次第で発音が変わります。
たとえば、「box=ボックス」と「bus=バス」。どちらも「b」から始まる単語ですが、読み方はそれぞれ違います。
今回例に挙げた「B」というアルファベットの名前は「ビー」なのですが、「b」の音は基本的には「ブッ」。フォニックスのルールに当てはめると、「box」は、「b=ブッ」「o=オ」「x=クス」で、「ブォックス」となります。
このように、英語発音のルールを覚えて正しく読めるようにするための勉強、というのがこのフォニックスなのです。
子供にも大人にもある!フォニックスのメリット3つ
フォニックスのルールやパターンを覚えるメリットは、大きく3つあります!
- 知らない単語も正しく発音できるようになる
- 聞いただけでスペルが分かる(ヒアリング能力もアップ!)
- 自然な発音ができるようになる(カタカナ英語にならない)
この3つのメリットに共通する理由は、先ほどもご紹介しましたが、フォニックスの勉強の目的である、「文字(つづり)と音を結びつけるためのルールを覚える(英語発音のルールを覚える)」ことにあります。
本来、正しく発音するための勉強方法なので、文字の組み合わせの発音ルールさえ分かれば、知らない単語も推測して正しく発音することができますし、聞いただけでスペルも書くことができるのです!
子供でも英語の絵本がすらすらと読めるようになる、と言われているのですが、この理由にも納得ですね。
私は英語教育から離れて月日が経っているので、「この単語、なんて読むんだろう」と考えることが多いのですが、調べてみるとこのフォニックスは、「英語に自信がない」、「リスニング力をアップさせたい」と思っている大人の英語学習にも大変役立つ、とのことでした。
子供と一緒に一から英語を学ぶ、というのも、一緒に成長を喜べるので楽しそうですね!
フォニックスのデメリット2つ
万能と思えるフォニックスにもデメリットがあります。
- フォニックスのルールやパターンに当てはまらないものもある
- ルールが多いため、ルールを覚えようとしてしまう
フォニックスのルールやパターンに当てはまらないものもある
これは、フォニックスの最大のデメリットとも言われています。
実は、フォニックスのルールで読むことができる英単語は全体の75%なのです。
フォニックスのルールやパターンに当てはまらない例外的な読み方をする単語は、Sight words:Funky words(サイトワード:ファンキーワード)といって規則性がないものなので、覚えるしかありません。
「25%も当てはまらないの?」と思う人もいると思います。
私も万能じゃないんだ・・・。とがっかりしましたが、子供はほとんどの英単語が初見です。ましては大人でさえも読めない単語ある中で75%も読めるようになったら万々歳な気もしませんか?
仮に当てはまらない単語に当たっても子供ならすぐに「これが当てはまらない単語なのか!」と、新たな勉強になりますし、ここでは「フォニックスでも読めない単語もある」くらいの気楽な感覚でいる方が親も子供も楽しく学べそうですね!
ルールが多いため、ルールを覚えようとしてしまう
フォニックスのルールは16個あります。
- 発音からcかkを判断する
- 母音の後ろに子音がひとつ続く時はその母音を短く発音する
- 母音の後ろに2つ続く時はその母音を短く発音する
などなど・・・
こういったルールは16個ある。と思っただけで、私は不安しか頭によぎりませんでした。
果たして子供はこのルールをすべて理解して覚えることが出来るのでしょうか?私のようにルールを見るだけで、不安になった方もいらっしゃると思います。
しかし、フォニックスはルールを覚えるというよりも、実際に正しい発音を声に出して覚えるということが一番大切なのです。
複雑そうに見えるルールが多いがためにルールを覚えるのに躍起になってしまう人が多いのが難点ですね。
YouTube動画などで調べてみると、子供用のフォニックスの動画がたくさんありましたので、まずは動画でフォニックスを始めるというのもいいかもしれませんよ!
Phonics Song with TWO Words
こちらは、アルファベットのA~Zまでの発音の仕方を紹介しています。
音楽に合わせて紹介しているので、子供と一緒に歌を歌いながら発音の練習をするのに良さそうですね!
フォニックス発音 A-P
フォニックス発音 Q-Z
こちらの二つの動画は大人向けの説明もありますので、親であるあなたがわかりやすく子供におしえてあげながら一緒に発音練習するのもいいですね!
子供にフォニックスを教える時の注意点2つ
さて、ここで子供の英語教育にフォニックスを取り入れる前に注意点も確認しておきましょう。
主に注意すべきことは2点です。
- ある程度英語に慣れてからはじめること
- 発音だけでなく、意味も一緒に覚える
ある程度英語に慣れてからはじめること
英語圏の子供たちも、フォニックスで学びはじめるのは幼稚園や小学校からですし、ましては私たちの子供は日本で育っているわけですから、アルファベットも分からない内にフォニックスを初めてしまうと、かえって英語に対して嫌悪感を抱いてしまったり、英語の発音練習が嫌いになってしまったりという危険性もあります。
まずは、ABCの歌などで英語に親しみを持ってもらいアルファベットも段々覚えてきた、という時期からはじめることがおすすめです。
我が子の将来を考えての行動が裏目に出てしまっては大変です。
「早め早めに!」という気持ちも痛いほど分かりますが、ここは子供に合わせてゆっくりはじめていきましょう。
発音だけでなく、意味も一緒に覚える
単語などの意味を知らなければ、英語の力は全くついてきません。
外国人の方のインタビューで聞いたことがありませんか?
インタビューで「好きな日本語は?」と聞かれて、「なんでやねん」と答えたと仮定します。「意味を知っていますか?」と聞かれて「知らない」と答える方もたくさんいます。
つまり、意味を知らないとどの場面で使えばいい言葉なのか、それは適切な言葉なのかが分からないので「なんでやねん」という単語を話せても、日本語を話すことは出来ないということですね。それは子供も同じです。
だからこそ、発音だけではなくて言葉の意味も一緒に覚えることがとても大切です。
先ほど紹介した動画は絵もたくさん入っているので、何のことなのか分かりやすくなっていますね。
うまく動画を取り入れてみるのも手ですよ!
最後に
まとめてみると、フォニックスはルールさえ覚えてしまえば、
- 初見の単語でされも正しい発音ができる
- 聞いただけでスペルが書ける
- ヒアリング能力がアップする
と、万能とも思える勉強方法です。
しかし、注意すべき点もあります。
特に子供への英語教育に取り入れようとされている方は、
- 子供の成長速度に合わせる
- ルールと意味を一緒に覚えられるようにする
これらを意識しなければなりません。
子供が英語に対して苦手意識を持たないよう、親も一緒に楽しみながら学ぶことも大切です。
子供も楽しめるフォニックスの商品も色々ありますので、フォニックスをはじめるときに取り入れてみてはいかがでしょうか?
これからフォニックスを覚える子供にぴったりなのはフォニックス基本の一覧表です。
防水のものもあるので、お風呂に入ったときに一緒に見て遊ぶのもおすすめですよ!
CDがついているものもありますので、聞き流しなどにも使用してみてください(^^)